卍メタルのブログ

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Dirkscneider GOD BLESS YA!! 来日公演 2016 - ブートレッグ盤レビュー

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 今回はこちらのブート盤&ライブのレビューです。

 

コロナ禍から1年以上経ちましたが、エンタメ業界には厳しい状況が続いていますね。外国のミュージシャン/アーティストさんの場合、国外から日本に入国することがまず難関ですし、ライブが観れるようになるのは一体いつのことになるやら…。

 

本当だったら、昨年ヴァッケンでDirkschneiderがメタルハート完全再現ライブをゲストに元ACCEPTのピーターバルテス、ステファン・カウフマンなどを交えて行われる予定でしたが、それも当然なくなり、その対抗馬のように企画されたACCEPTのボールズ、メタル・ハートの(完全ではない)再現ライブでの来日も延期延期となっていて、そうこうするうちに新作「Too Mean To Die」がリリースされたりで、順序がよくわからなくなってきました(泣)。

 

ところで関係ないんですけど、私、WINGERも好きなんですが、最近テキサスのヒューストンで彼らがライブをやるというニュースがSNSで飛び込んできまして、YOUTUBEで動画を確認したところ、とっても衝撃的でした。↓の画像をご覧ください。

 

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「誰もマスクしてねー!」。マジっすか。すげーなアメリカ。

クラブチッタくらいのキャパのライブハウスかなぁ?、人ギューギュー。コロナなんてあったか?くらいの昔さながらのライブでして、これは大丈夫なのか?と心配になっちゃいました。ワクチン接種率も100%ではないだろうし、してても罹るは罹るからね。インフルと一緒で。

まぁいいや。

 

そいでですね。無理矢理話を戻しまして、ブートのレビューです笑

 

元ACCEPTのVo、ウドがアクセプトの曲をライブで演奏するのを封印するということで、全曲アクセプトの曲で構成されたスペシャルプロジェクト”DIRKSCNEIDER”による来日公演でした。

(※ちなみにこの後好評だったからか、封印されることはなく第2弾も行われ、普通にアクセプトの曲やるんだったらDIRKSCNEIDERでやって、U.D.O.ではU.D.O.の曲をやるぜ!という具合になっていきました(笑) まぁそれでいいと思います。別に封印する必要ないしね。いわゆる「Farewell Tour」というイベントだったと思えばいいでしょう。エンタメなんだから何でもアリです。)

 

このライブ、東京・品川のプリンスホテルの施設内にあるステラボールという会場で行われたんですが、なんかメタル系は結構ここでやること多いですね…しょっちゅう行ってた気がする。横に広い会場で観やすいといえば観やすいです。

 

セットリストは正にBEST OF ACCEPTでした。以下参照↓

 

(1) Opening SE (Just a Gigolo)
2 Starlight
3 Living For Tonite
4 Flash Rockin' Man
5 London Leatherboys
6 Midnight Mover
7 Breaker
8 Head Over Heels
9 Princess Of The Dawn
10 Winter Dreams
11 Restless And Wild
12 Son Of A Bitch
13 Up To The Limit
14 Wrong Is Right
15 Midnight Highway
16 Screaming For A Love-Bite
17 Monsterman
18 T.V. War
19 Losers And Winners


 アンコール
20 Metal Heart
21 I'm A Rebel
22 Fast As A Shark
23 Balls To The Wall
24 Burning
(25) Closing SE (My Way)

 

個人的には2005年のACCEPT再々結成時のライブよりも選曲が良いと思いました。

 

チューニングが1音下げなのもあって歌いやすいのか、ウドの喉の調子はすごく良さそうでした。ウドの息子のスヴェンは非常に安定感のあるドラマーで、個人的にはU.D.O.の全キャリアの中で一番良いドラマーだと思います。若いし、親族だから突然脱退したりしなさそうだしね。

 

さて、このブート聴いてもらえるとわかるんですが、ムッチャ音いいです。昨今のこういう録音技術はすげぇな、と。どうやって録ってんのってぐらい笑

 

私はかなり前で観てたんで中音(ステージ上のバンド内でのマイクを通さない音量バランス)も混じってたと思うのですが、始まったときは、ドラムの音がデカいのに、両ギターの音が妙に小さかったですね。ブート聴いてもそうだから、外音(ミキサーから会場内に出力する音)もそうだったのかな? でも音は非常にクリアで良かったです。

 

演奏も非常に良かったですね。楽曲の再現は丁寧だったし、かといって本人たちの個性がスポイルされることもないくらいの絶妙な距離感で演ってくれました。

 

特にギターの1人、カスペリ君はマティアス以降では一番テクニカルなギタリストなので、オリジナルのソロなどにスウィープやアーミングで”今時の”彩りを加えていました。この後脱退したのが至極残念です。

 

あとベースのフィッティを中心にコーラスワークを頑張っていて好感度高かったですね。

 

?と思ったのはカスペリ君が「Midnight Mover」のイントロのフレーズを裏表逆にアレンジしてたのと、「Breaker」のテンポがオリジナル盤に寄せたのか割とゆっくりだったことくらいかな。速いほうがカッコいいと思うけど。

 

あとやっぱ世代だと思うけど、「Burning」のロケンローなソロはやっぱウルフとかくらいの世代に敵わないと思った。ま、その分今のギタリストがやるようなテクニカルなことは古い世代にはやれないからおあいこなんだけど。

 

曲目的には上にも書いたようにベストなんだけど、「Wrong Is Right」をやってくれたのが嬉しかったですね。本家も1986年の「RUSSIAN ROULETTE TOUR」以後は演ってないかと(多分)。

 

比較してもしょうがないんですけど、敢えてするなら、「Midnight Mover」「T.V.War」、今回やってなくてPart2で演った「Objection Overruled」などは、再現度の丁寧さで言えばDIRKSCNEIDERに軍配が上がるかと思います。どっちも観たけど、割りと現ACCEPTのほうは雑な気がする。

 

私の感想としてはこんなとこでしょうか。

 

上にも書きましたが、とにかくミキサーが優秀なのか、音が良いライブで、それを忠実に捉えたブートだと言えるでしょう。こういう非公式なものはお薦めは出来ませんが、公式で出たものよりも良いと思いました。公式のはギターの音がなんか汚かったんだよな…。

 

ではではまた。